Monday 3 June 2013

ヒトラーなど

今年はワーグナー生誕200年だったり、去年はヒトラーが現代のベルリンに現れてテレビスターになる小説がベストセラーになったりだとか、ドイツでは何かとナチスとヒトラーに注目が集まっています。

先月にはNSUメンバーの公判が始まったのは日本でもニュースになっていたかと思います。
http://www.nhk.or.jp/worldwave/marugoto/2013/05/0508.html

大戦を経験した世代がもはや絶滅しつつあり、その歴史が風化しているのは日本、ドイツに限らず、世界どこでも同じだと思います。

しかし、ドイツでは街を歩いているだけで、そうした歴史と向き合うことができます。


これは、ナチスにより虐殺された人々を追悼するために設置された真鍮プレートです。個々人の名前、誕生日、連行された日、処刑された日、没した場所が刻まれ、当時彼らが住んでいた住居前の歩道に埋め込まれています。

写真は、Chlodwigplatz近く、Kartäuserwallにあったプレートです。
「ベネディクト・シュミットマンがここに住んでいた。1872年生まれ。1939年9月4日に捕らえられ、1939年9月13日にザクセンハウゼン強制収容所にて処刑」
とあります。

中には、一家四人分(父、母、子ども二人)のプレートもあり、同時に捕らえられて別々の収容所に送られた、なんていうケースもありました。なんとも言えない気持ちになります。

これについては批判もあるようですが(下記リンク参照)、とても良いアイディアだと思うし、プレートを見つけて立ち止まると、嫌でもあれこれ考えさせられるものです。とは言え、目線を上げ再び歩き出すとそこは全く平和な世界であり、やっぱりファンタジーのようにしか思えなかったりもするのですが。

ググったら詳しい記事を見つけたので、興味がある方はこちらを参照してください。
http://www.goethe.de/kue/arc/dos/dos/zdk/ja78940.htm


僕から以上。